【はじめに】
じっさいに組み立てるのは姪が担当。もう十分一人で作る事ができる年齢だ。
なのでオレはニンテンドースイッチに映し出される工程動画を先に進ませたり戻したり、ズームしたりといった補佐役に。
それと、
段ボールのパーツがはめ込まれているシートを取り出して「さぁどうぞお嬢様、お外しくださいませ」とうやうやしくやる係だ。
【必要なもの】
必要なものは
ニンテンドースイッチ本体+
Joy-con(L/R)と
このキット。
ハサミやノリといった工作用の道具はいらない。
ハトメや輪ゴムといった必要なものはキットに同梱されているのですぐ組み立て始められる。
【段ボールについて】
段ボール素材のパーツはシートにミシン目を入れられており、簡単かつキレイにシートから外せた。
画面に表示されているとおり、穴となる部分もパキっとすんなり外せる。お~。
作る前の想像では、キレイにとりだせなくて表層をビリっとやぶいてしまったり、意図しないところをヘコませてしわしわにしてしまうような事態を考えていたが、そんなことは全然なかった。
ある程度頑丈で、端もまくれたりしないし、断面もキレイ。折り目もまっすぐつく。
おぉ・・・
段ボールなのになんだかすごい・・・。印字されているMADE IN JAPANはダテではなかった。
どのシートから外せばいいのか図解してくれる。 最初に作るゴーグルのシートは上のほうに納められてる親切設計。
「だが所詮は紙だ。」強いチカラを加えれば簡単にヘコむし、破ける。
とくに水分や湿気に弱いので、作業している近くに飲み物の入ったカップなんてあった日にぁ目も当てられないことになる可能性も・・・。
なので、広めの机など平坦なところかつ、近くに余計なものを置かないようにしておくといいかも。
あと、ダンボールの断面部分に肌や指先を強くこすらせてしまうと皮膚が切れてしまう可能性もなくはないはず。
(厚紙とかで指先を切った覚えのある人は分かるはず)
あるていど丸みを帯びた波状の断面になっているので、意識してこすらないとそうはならないとは思うけど。
【組み立てはじめる】
折り目をつける場所や手順は全てゲーム内動画で確認できる。ネット接続とかは必要なし。
ぶっちゃけ動画の通りに作るだけでいいのでラクチン!
(というか余計なことをしてはいけないのかも?w)
どこに折り目をつければいいのかなど分かりやすく映像で教えてくれる。動画は気楽に作業を楽しめるよう、くだけたしゃべり口調で説明をしてくれる。
「パタっと折って、両手でギューっと押さえる! ここ大事です!」みたいな感じで。
ときおりしゃべり方を変えて、似たような作業が続いても子どもたちの飽きがこないようにしてたりする細かさ。 わかってるゥ~。
大事なところをおさえつつ、お堅い作業にさせない気遣いもあるのだ。そんなこんなで最初に作る事になったVRゴーグルToy-Con、完成! このスロット部分にニンテンドースイッチ本体を挿し込んでVR映像を映すのだ。【さっそく遊んでみる】
しかし!
ここでこのキット最大の弱点(?)を思い知らされる。姪がおてがるVR体験を始めたのはいいのだが、
オレ やる こと ない!「わー すごーい おもしろーい」と無邪気な幼子のように楽しむ姪。
それをほほえましく見ている(はずの)オレ。
でも
そこにはVRゴーグルという、現実世界との大きなミゾが・・・!アタリマエだけどVRをしている人は違う映像世界の中にいるわけで、
物理的にオレはアウトオブ眼中なのでございます!この疎外感・・・。
いや、むしろこれはVRゴーグルへの嫉妬なのでは!? くそぉ、VRめ・・・。
(ちなみに一部のToy-conを周りの人に装備してもらってVR映像に反映させるものもあるので、VR体験を一緒に楽しむこともできるらしい)仕方ないのでパーツから外されたダンボールの破片を片付けたりしてヒマを潰すオレ。
ちなみに、VR映像は慣れにもよるらしいのだが大人でも10~15分ていどで休憩したほうがいいらしい。
なので、5分ぐらいしたら
「VRみせてーやらしてー ねー かしてー」とダダをこね、外してもらった。
そこでVR映像とやらを覗いたのだが・・・
【最初は・・・】
「おぉ~・・・! ・・・映像が粗い!?」 左はスイッチ本体に映されている画で、右がVRゴーグルを通して見た感じの画。(イメージ)それも当然。
ニンテンドースイッチの本体は6.2インチの平面に対して1280×720の解像度を分割して左目用、右目用の映像を描く。
その映像をさらに丸くしてレンズ効果をいれ、それをVRゴーグルのレンズで覗くことで視界の広さを確保するというやりかた。
つまり、めっちゃ接近して虫眼鏡(ルーペ)でテレビの映像を見てるようなもの。
そりゃ目が粗くも感じるわけで。これは仕方ないことなのだ。
レンズによる光の屈折を使って小さい画像から大きな視野を得ているのだろうか。ちなみに、VR映像でヒトが違和感を得ないほどにするには片目8Kクラスの解像度が必要らしい。
最新の家庭用向けVR機器でも、中心部だけ8K並みの解像度にぎりぎり対応している現状。
理想的なVR体験はまだちょっと先が長いのかも。
【VR映像/立体視】
最初は面食らったが、それはあくまで平面的なハナシ。
意外と言ったらシツレイだが、けっこうVR感がある。
最初に遊んでみたのが
「むじゅうりょく くうかん」ゴーグルを通して違う世界をみているような感覚で、首を動かせばそちらのほうを見ることができる。
基本的には定点カメラの映像みたいな感じになっており(自由に動き回れるようにするとすごくVR酔いしやすくなるらしい)まさに監視者のような気分。
(他のToy-conを使ったゲームでは移動するものもあるらしい)
左目用、右目用に少しずらした映像を覗き見ることで奥行きを感じることができる。無重力空間では、Rボタン(ZRじゃないよ)を押してモノを掴んで放り投げることができる。
それが四方のカベに当たって跳ね返り、
自分の目の前にきたときは思わず「うわっ」と避けようとしてしまった。 これがVR感・・・!重力を発生させて上からモノがドシャ降るところも見られたりして、お手軽に立体的な空間を楽しめた。
奥行きのある映像+直感的な視点の変更によって、その空間に居るような感覚が出る。【それからカメラToy-conも作って・・・】
しばらく休憩したあと、「まだ作る? なに作りたい?」と聞いたらカメラToy-conをチョイス。
ふふっふ、さすが
カメラだ。
老若男女問わずこれだけヒトを惹きつけるメカもあるまい。(今までのニンテンドーラボシリーズはちょっと男の子向けに偏ってた感があったが、オレはカメラに万人向けのチカラを感じていたのだ! さすがのチョイスだ任天堂!)カメラToy-conはけっこう本格的なカメラっぽい造形。
パーツも多かったが、詰まることなく完成までこぎつけることができた。
カメラToy-conで遊ぶことができる
「水中カメラ」は水中写真家になった気分で海洋生物たちの写真を撮りまくるゲーム。
ズームは望遠レンズ(Joy-conを納めた部分)を絞る動作でイン・アウトできる。
海面を見上げると上昇、海底を見下ろすと下降することができ、あるていど高さを自由に変えられる。
もちろん、左右への振り向きはゴーグルごと回転。
ということはつまり、首を上下左右にするわけだが、これがオッサン的にはけっこうタイヘン。
座ったままできる首の体操感覚で健康にはイイかも?w
VRゴーグルを覗いたままではちょっと苦しいが、縦長写真もとれたりする。
シャッターボタンとして使っているJoy-con(L)をToy-conから外して使えば、キャプチャーボタンでアルバムに写真を残すこともできるのじゃ。
VRゴーグル越しだとこんな感じ。(ところで「フォーエバーブルー ~海の呼び声~」を思い出すこのアプリだが、フォーエバーブルーってWii時代にしてはかなりリアリティ溢れる映像作りだったのだなと改めて思った)
ちなみにVRモードをOFFにするとこんな感じ。 ナポレオンフィッシュ!ジャイロセンサーやIRカメラなどを駆使してアングル変化やズームができ、ジョイコンのスティックなどに触らずともダイレクトな操作が楽しめるのはニンテンドーラボの真骨頂といったところ。なるほど、こういうところも含めてのヴァーチャルリアリティー体験なのだと気づかされるのであった。
【おわりに】
VR酔いをしないようにほどほどに遊び終わり、VRゴーグルを外す。
顔が当たってた場所は皮脂が付着しているのでティッシュなどでぬぐっておく。
(レンズ部分はさわったりゴシゴシしちゃダメだぞ)ダンボールに頬が触れる場所はちょっぴり脂を吸い取ってしまってたが、まぁ仕方ない。さすが紙だ。
そういえば、VRレンズについたホコリはノズル付きのノンフロンダストブロアーで吹き飛ばすとお手軽かもと思ってるけど、だいじょうぶかしらん。
さぁそれじゃぁ片付けを・・・という段になって例の問題がでてくる。
「どうやってしまっておこう・・・」という問題だ。
そこそこ本格的なゴーグルやカメラだけに、体積はそこそこ。
ダンボールなので、ヘタなところに置いておくとぶつかってひしゃげてしまうかも・・・。
結局、ダンボール箱の中にしまうという無難なところで落ち着いたが、これがそのうちゾウやトリ、風、バズーカといったToy-conまで追加していったらどうなることやら。
ちなみに抜け目のない任天堂。
ゲーム中の「わかるコーナー」で「作ったToy-conの収納術」とかを紹介してくれている。片付けるところだってアイデアや遊びが隠れているんだゾ!と重箱の隅まで楽しみを忘れない姿勢には感服。
それに加えて、
専用の「おかたづけボックス」もマイニンテンドーストアで絶賛発売中!ニンテンドーの抜け目ないビジネスだ!
【まとめ】
おてがるVR体験という触れ込みで販売されたToy-con:04 VR Kitは
VRゴーグルやToy-conをダンボールで組み立てる。
VR映像とToy-conをミックスしたVR体験。
という二大要素がセールスポイント。
知育番組によくある工作のじかん。わ○わくさーん。(実はノッポさん世代だが)
アレを
自分のペースでゆっくり確実に、そしてちょっと褒められながら組み立てられる楽しさ。
そして出来たToy-conを使って遊ぶご褒美タイム。
さらに、
「デコる・なおす」「プログラムする」「技術的なことがわかる」「片付ける」などなど、好奇心と工夫次第で遊びの幅が無限大に!?
ちょこっと遊んでもイイ・・・、やりたい放題に遊びつくしてもイイ・・・。それがニンテンドーラボ。
作って遊ぶだけかと思ってたらそうじゃなかった!以下まとめ箇条書き。
ポジティブ。
・ダンボールが地味にすごい。
・必要なものは全部入りで安心。
・動画が丁寧で分かりやすく、組み立てるのがたのしい。
・VRゴーグルとToy-conでおてがるVR体験。
・大人でも気になる技術的なことがよくわかる。
・VRゴーグルで楽しめるソフトがそのうち追加されるかも?
(現時点ではスーパーマリオオデッセイとゼルダの伝説ブレスオブザワイルドが対応を表明)
・遊び方、楽しみ方はプレイヤー次第で広がる!
難点。
・VR映像(7歳以上対象)は目や脳が疲れやすいので、小さい子が遊ぶときは大人が時間を見てあげよう。
・基本的にVRを楽しめるのはつけてるヒトだけ。
・保管場所にちょっと困る(VRレンズに過度にほこりが積もらないようにする必要も)
他にも色々あるけれども、VRキットでまとめるとこんな感じです。
遊んでよし作ってよし創造してよしのなんでもアリ感なニンテンドーラボ!
好奇心旺盛な子供と一緒に楽しんだり、Joy-conやニンテンドースイッチの機能に興味津々な大きなお友達にもオススメだ。
1. 無題
ゼルダ好きでトラヲさんの動画に辿り着き、ほっこりする動画やブログをみて癒されてます!
工作も好きでこのVRキット興味あったんですが、なかなか楽しそうですね〜。画面酔いしそうですが、ブレスオブザワイルドちょっとだけでいいからやってみたい!コログの風車とか?
これからも応援しております!
Re:無題
>ゼルダ好きでトラヲさんの動画に辿り着き、ほっこりする動画やブログをみて癒されてます!
ゼルダ好きからすると怒られそうな動画ばかりで申し訳ない。
(じっさいめちゃくちゃ怒られたけどw)
>工作も好きでこのVRキット興味あったんですが、なかなか楽しそうですね〜。画面酔いしそうですが、ブレスオブザワイルドちょっとだけでいいからやってみたい!コログの風車とか?
オレもまだVRモードを試してはいませんが絶対すぐに酔う自信あります。
リトの風車とか流れる滝とかを眺めているぐらいなら気楽にやれそう。
それゼルダじゃなくてもいいじゃんってなるかもだけどw
こんど一回試してみようかな。