花と散る者、幹となり花を咲かせる者。関ヶ原以降、袂を分かった信之と幸村。
泰平の世を目指す徳川家康を支持する信之と、義を持って豊臣に付いた幸村の対決やいかに。
この戦国時代、血を分けたもの同士が争うことは多かったと思うが、戦国無双4の信之と幸村は互いの信念のため、憎からず戦うことになるってのが王道だよね。
クチでは幸村を討つこともいとわないような口調だが、あわよくば幸村を懐柔したい様子の信之。
しかし、内心を看破した家康から幸村の生に執着してはならぬと諭されてしまう。
重荷を背負い続けているだけあって重みのある発言。まぁ、泰平の世を導くためには『将』という花を二度と咲かせるつもりはないはずなんですけどね。
家康の言葉には「なすべきことをせよ」という重みも同時に感じられる。
最後の大輪を見届けよ!覚悟を決めかねている信之はいかにも戦国無双らしい王道のあまっちょろさ。
不利と知りながらも義のために大坂に味方する幸村との悲壮な兄弟対決・・・。
このいかにもすぎるストーリーは元々好きじゃなかったが、長らく戦国無双4をプレイしてきて地方ごとの戦いや武将たちの最期を看取ってきたことで、この兄弟の行方もまた戦国無双4という幹から咲いた花の一つなのだなと理解することができた。
あえて真田の章を後回しにしてプレイしてよかったなと思う。
さてそうはいってもプレイングがうまくなるかというとそうでもない。
今回は難易度『難しい』でプレイしたが、なんとも気の抜けたようなプレイが多くなってしまった。
(それでいて重要なミッションは落としてしまうとか、まっこと忸怩たる思いである)
このあたり、あえて弱い武器にするとかで調整すればよかったかなと思った。
逆に強い武器を使って無双状態にするとかね。 中途半端すぎた感。
難易度『地獄』もあるんだけど、難しいとは月とすっぽんほどの差があり、地獄のMAX難度でプレイしたらおそらくプレイヤーがあっさり死ぬと思う。
特に敵将が多少の攻撃ではよろけないのが強い。 反撃されて一発で死ぬダメージも。
毎回慎重な立ち回りや無双奥義で戦うのもテンポ悪くなるし・・・悩みどころです。
てなわけでアッサリと幸村に勝利したあと、カッコいい兄弟対決のムービー。
最後は信之が幸村を一歩上回り、幸村は真田の魂を示すために大軍へと猛進するのであった。結局、信之は優しい兄上を最期まで貫き通した。
そこもまた魅力であろうし、幹となるものが易々と生き様を変えてもダメなので悪くない結末だと思う。
そんなわけで真田の章・信之編はこれにておしまい。
あとは西軍側のシナリオが4~5ほど残っているので、もしかしたら新たな展開があるかもしれない?!
1. 無題