【画質の差】 上がXbox360、下がWiiU。 デフォルトの明るさでスクショをとってみた。
360版のほうはコントラストを強めにして明るいところは際立ててある。
WiiU版は光が強かったところを抑えめにし、見やすくしてある感じ。
あと、360版のほうは色の諧調が滑らかだけど、WiiU版は少しだけトーンジャンプが目に付く。
(動かしている場面だとほとんど気にならないぐらいだけど)
【処理速度】あらかじめ言っておくと、Xbox360版も重いところは重い。
残念なことにBAYONETTAはもともと安定して滑らかに動くゲームではないのだ。
(敵のいない市街地などでも平気でスローになるほど。 っていうか戦闘中のほうが軽いことが多いw)そのうえで体感的なものだが、WiiU版は一部のエフェクト「炎」や「煙」のようなものが出てると少し重く感じる。
逆にスカボロウフェアを装備してダッヂオフセットを使ったときの処理は360のほうが重い。
このへんはWiiU向けに処理軽減を施されたのかも。
【ティアリング】360版にはしょっちゅう見てとれたティアリングがWiiU版ではほとんど感じられないぐらいになった。
「ティアリング」とは・・・詳しいことは専門のサイトに任せるとして、
簡単に言うと画面がズレて見えたり、ヒビが入ったように見える現象のこと。
画面やや上よりを横断するように、映像のズレが発生している。360版では頻繁に発生するので、画面がぷるぷると波打って見えるほどだった。
バトル中は大して気にならないが、探索中はちょっと目障りなところも。
個人的にはフレームレートを安定させるためなら少しぐらいティアリングが発生してもいいと思う派だけど、WiiU版の安定した描画は魅力的なことはたしかだ。
【字幕の違い】当然ながら話の筋は変わってない。 出てくる単語と口調が少し変化してる感じ。
360版のほうは少しシブめの訳で、WiiU版だと日本語音声に合わせてより強めの個性に変化し少しだけ会話が分かりやすい言葉遣いになっている。
チャプター5でのベヨネッタとルカの会話字幕を一部抜粋。
<Xbox360版 字幕>「なんだ 俺を殺ろうってのか やれよ それがお前の本性だ」「でも女の子を泣かせちまうな クレアに トリッシュ―― シルヴィアや・・・」「アミー ・・・この子は怒ったら怖いぜ 御愁傷さま!」<WiiU版 日本語音声+字幕>「おおっと どうしようってんだ? 白昼堂々 殺ろうってのか? やってみな お前が悪党だって証明するんだ」「俺が死んだら カワイ子ちゃんたちがお前を吊るし上げるぜ クレアにトリッシュ シルヴィアや・・・」「そうだアミーも あの子は怒ったら怖いぜ ガブッとひと噛みだ!」WiiU版では尺の長さにあわせてセリフが増え、アミーの元ネタを強調する形になっている。
(アミーは大神の主人公アマテラスが元ネタ。 オオカミのような姿をしているためガブっといくらしい。 実際やるとしたら頭突きだろうが)ちなみに、WiiU版でも音声をEnglishにして日本語字幕にすれば360版と同じ字幕を読むことができる。
【読み込み時間】これは雲泥の差が出た。
ヴィグリッドの市街地をCONTINUEから読み込ませると、
360でディスクインストール済みでは約7秒ほど。
WiiUの光ディスク読み込みでは約16秒半ほど。
なんと10秒近い差がある。
今回は一般的なパッケージソフトの遊ぶ環境として360はインストール済みとした。
もしWiiUにフルインストール機能があったとしても360版ほど早くなるだろうか?
WiiUのダウンロード版を買ったユーザーに話を聞いてみたいところだ。
とはいってもベヨネッタはゲームを止めて読み込むシーンはまれなので、チャプター開始の読み込みだけであとはおおむね快適だろう。
(あとはせいぜいサブメニューで武器交換するときとエンジェルアタックが始まるところか)
ただし、プラチナメダルをとろうと思って何度もCONTINUEを繰り返すことになるとこの差はデカイ。
ん? プレイが上手ければリトライなんか要らないだろって?
うん、まぁ・・・たしかに・・・そうだけどさぁー。
【その他】忘れちゃいけないのがWiiU版の追加要素。
日本語音声やスペシャルコスチュームをはじめ、GamePadならではの要素も賛否あろうが存在する。
最大の違いの一つはコントローラで間違いない。
360コントローラとWiiU GamePadはぜんぜん別物なので操作感覚もしかり。
なんといっても振動だ。 WiiUGamePadではぷるぷる感がなくてイマイチだった。
意識高い系の人はWiiU PROコントローラの選択もあるし、360コントローラの変換機を探すのもアリかもしれない。
【まとめ】個人的には良移植といってもいいと思う。
360とのコントローラの違いに加えてベヨネッタ2と同じ操作タイプに切り替えられないなど、インターフェイス面で手抜かりを感じるが、総合的にはいいデキ。
ウリの一つである日本語音声もあいまって、オリジナル版をプレイした人でもまた楽しめる。
なんといってもベヨネッタ2に同梱されているという点はプレイ済み・未プレイ問わずポイント高い。
ベヨ2やるからにはベヨ1だって楽しめるぜ! っていう見解でひとつ。